合計28万円でセラミックの差し歯3本を入れました。ところが、これが全然口腔感覚にマッチしません。
 拝啓
 ご相談お願いいたします。
 平成18年1月に、1本だけ前方に飛び出していた下前歯を差し歯にしようと、福岡市内の歯科に行ったところ、当該前歯の両サイドも含めて3本差し歯にしないときれいにならないとの説明で、合計28万円でセラミックの差し歯3本を入れました。
 ところが、これが全然口腔感覚にマッチしません。確かに鏡に映した見栄えはきれいになりましたが、上歯と下歯をかみ合わせたとき上前歯、下前歯(差し歯)、舌先で形成される空間に常にブチュブチュと「直径2~3mmの無数の空気玉」が発生します。舌先は無意識のうちにこの空気玉を追って潰そうとしています。
 丁度、ホオズキを口腔内で潰して音を楽しむ図を想像してください。あの状況が四六時中私の前歯と舌の間で展開されています。
 妻に聞くと寝ているときはブチュブチュしてないということですので、朝覚醒して、夜眠りに落ちるまで、私の意識は常に舌先にあります。
 はっきり言ってノイローゼになりそうです。施術した歯科医さんから、九州中央病院を紹介してもらい有名(らしい)な先生に相談しましたが、それは精神的なもの、心療歯科の守備範囲だと一蹴されてしまいました。
 それで懇意の心療内科の先生に相談したところそれはファントマを追っているという説明でした。
 施術した差し歯3本を抜いてしまえばこの悩みも解決するかもしれませんが、なにせ28万円もかかっているので、二の足を踏んでいます。
 何か良い解決のヒントを頂ければ幸いです。
こんにちは!橋本歯科医院 院長 橋本光悦(みつよし)です。
 メール有難うございます。
 このような話は始めて聞きます。
 一度歯科大学の方で相談されてはいかがですか?
 一般開業医ではなかなか取り合ってもらえない症例だと思います。
 その歯を入れる前はそうでなかったのですから、一度取り外して仮歯で調子を確認して、これで良いというものがあれば、最終的補綴物と置き換えるといった、手の込んだ手法でもとらないと納得いかないのではないでしょうか?
 なかなか開業医では日々の診療に追われ特殊なケースに対応しきれないのが現状です。
 払った費用はそこの院長と相談されてはいかがですか?
 なかなかお力になれるような答えが出来なくて申し訳ないです。
 お大事になさってください。